2025(令和7)年12月20日(土)、弘前大学八戸サテライトにて、令和7年度歴史セミナー「お墓と墓石の歴史」を開催しました。
本セミナーは、地域へ本学の教育?研究成果を広く社会還元し、地域課題解決に資することを目的に、お墓と墓石の歴史を振り返ることで、お墓のあり方について共に考える内容となっています。講師に、弘前大学人文社会科学部 関根達人教授を招き、お墓にまつわる歴史研究をベースに講演していただきました。
はじめに、「お墓は死を概念化できた人類だけが作る極めて人間的な営みであり、人は故人を偲び、お墓を営むことで死を受け入れてきた。お墓を見るとその時代がどのような社会だったのかを考えることができる。お墓は現世の映し鏡であり、現代日本のお墓は、墓じまい?海洋散骨?樹木葬?合葬墓など多様化している。」というお話がありました。
続いて、日本列島の葬墓制は、アイヌ文化圏(蝦夷地)、ヤマト文化圏(本土)、琉球文化圏(南西諸島)の3つの地域に大きく分かれており、それぞれの地域の古代から現代までのお墓の変遷や墓石文化の特徴などについても、詳しい説明がありました。
終わりに、日本のお墓のこれからについて「お墓は、地域?時代?民族?考え方?社会の在り方が反映されるものであり、お墓は変わるものだということをふまえて、我々はどのようなお墓を作るかを考え、生きた証を残してほしい。」と語り、最後に、「メメント?モリ(死を想え)」という言葉で、講演は締めくくられました。
参加者は八戸市内外から23名、10代から60代の幅広い年齢層の方々にお越しいただきました。開催後のアンケートでは、「お墓は亡くなった人に対する畏敬であると考えさせられた」「歴史的な背景や民族間での埋葬方法の違いなどを知ることができた」「お墓の意義や歴史、地域性等について初めて知った」「歴史をお墓という観点から見た内容が大変面白かった」「墓を維持するにも、墓じまいするにも参考になった」など多くの感想をいただき、大変有意義なセミナーとなりました。




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